季節の逸品

丹治蓮生堂 「絵ろうそく」

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今年も、残りもうわずか。寒い冬の心に明かりが差す様な、丹治蓮生堂『絵ろうそく』をご紹介します。

和蝋燭、丹治蓮生堂さんは浄土真宗のお寺へ収めておられる和蝋燭のお店です。東本願寺の南にお店を構えられたのは約70年前。ある和蝋燭屋が店を閉じる事になった折、そこで働いておられた初代に東本願寺の蝋燭型が譲られ、それ以来、変わらない手法で和蝋燭を作ってこられました。

原料は長崎等で採取したハゼの実を搾った液から作られています。洋蝋燭の場合、石油から生成されているので燃やした時に煤(すす)と供に、油煙が発生し木造の場合油分が染みこんでしまいます。一方植物性の和蝋燭では、煤は出ても油煙が発生しない為、洗いに出しても煤が取れるのだそうです。代々受け継ぐ仏壇や、毎日火を絶やさないお寺などに適した蝋燭といえます。

作り方には「生掛け」といって溶けた蝋に何度もつけて作る方法と、型に流し込んで作る方法とがあります。大きなものは古い型を使い、型から抜きやすくする油が付着した表面を、一つ一つ削って形を揃えていきます。

土台となる蝋燭ができたら仕上げに土台の蝋より少し融点の高い蝋を上掛けします。こうする事で蝋の垂れ止めの工夫がしてあるのです。作業場に座る店主は、蝋燭は暗い本堂を明るくし仏様のお顔を照らす役割があるのだといいます。その為、炎が小さすぎてはいけないし、蝋燭の朱色が目立ちすぎてもいけないのです。最近では慣わしや習慣を伝えてゆくのが難しいのか、丹治蓮生堂さんには蝋燭の扱い方や宗教上の決まり事などを聞きに来られる方もおられるそうです。

店先に並ぶ華やかな絵蝋燭は、和蝋燭に興味を持ってもらえればというところから店先に置いたところ脚光を浴びたそうです。四季の花々を描いた蝋燭は、殺風景になりがちな冬の時期に立てておくだけでも、和の雰囲気を醸し出し、気分をなごませてくれます。独特の色使いの絵蝋燭を覗きに行ってみてはいかがでしょうか?

丹治蓮生堂『 絵ろうそく 』 
京都府京都市下京区七条通烏丸西入中居町114  
電話:(075)-361-0937  定休日 日曜日

  

投稿者 mvkyoto : 2005年12月22日 16:37

コメント

先日修学旅行でお世話になったT中学校の副班長です(笑)
作っている姿は見ることができなくて残念でしたが、説明を聞いて蝋燭について初めてしったことが沢山あり、とても勉強になりました。もっとしりたいな、と思い、ホームページなどで探すと他にも新しくしることがあって、和蝋燭や洋蝋燭について少しはわかったかな、と思います。丹治蓮生堂さんをうかがって良かったと、心の底から思います。またうかがうかもしれません。そのときはまたよろしく御願い致します。

投稿者 あい : 2007年07月18日 22:39



ろうそくの作り方、初めて
知りました!!\(◎o◎)/!

ひとつひとつ削るなんてすごい!

投稿者 ゆんた : 2006年11月22日 09:15


丹治蓮生堂さんの近くで友禅の公開工房をやっています。
近くのお店や町家などのサイトスポットをブログで紹介していたのですが、丹治蓮生堂さんは存じ上げませんでした。
それにしても美しい和蝋燭ですね。
一度立ち寄ってみます。
近くでは宇野鳳翔堂さんが東本願寺さんの西側で和蝋燭を商っておられる様です。

投稿者 otyukun : 2006年11月11日 11:00


和蝋燭を初めて見ました。
蝋燭はたれないようにされる工夫がなされていることをはじめて知りました。
勉強になりました。

投稿者 海夏 : 2006年01月05日 10:21


和蝋燭、品があってとってもきれいです。特に絵蝋燭は煌びやかで、とてもかわいいです。
お話をうかがった、店主はとても気さくに楽しい話を沢山きかせてくれました。手は蝋燭をさばきながら、蝋燭の話や、原料の櫨の実の話など、いろいろ聞かせてくださいます。日本の技を生身で感じることができる、そんな蝋燭屋さん。一見の価値アリです。

投稿者 yuki : 2005年12月28日 11:39


こんなにきれいな蝋燭は初めて見ました。
火がついて燃える様は電気のそれとは違い、
優しい炎でしょう。
それに原料が櫨の実なら、環境にも優しいですね。
近くに行くことがあるなら是非寄ってみたいです。
(^^)

投稿者 睦月 : 2005年12月27日 12:34


和蝋燭だけあって絵柄が和風だし見た目にも、とても癒されます。暗闇に、火を灯して見る絵柄はまた違った魅力で心を和ませてくれそうですね。
日本を感じさせてくれる和蝋燭にとても感動しました。

投稿者 Anonymous : 2005年12月26日 11:43


ロウソクの原料がはぜの実って知らなかった!?
また一つ賢くなりました。
キャンドルライトって言いますが、和蝋燭の美しさを
改めて知り、日本の文化、伝統が誇らしく感じました。

投稿者 やまと : 2005年12月22日 20:06


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