季節の逸品

 阿以波 『 京うちわ 』 

« 京都アイネット通信 vol.25 | メイン | 京都アイネット通信 vol.26 »

七月、さらに暑さが増していますね。今回はとても涼しげな阿以波さんの『 京うちわ 』をご紹介します。

華やかな蛇の日傘

うちわの起源は古く、日本には5・6世紀頃には中国から伝えられていたそうです。奈良・平安時代には宮廷や貴族達が、顔を隠す翳(かざし)として、また天皇のお顔を隠す翳(さしば)にも使用されました。また悪霊等を祓う神事や、戦闘の指揮に武田信玄が使用した軍配団扇はとても有名です。

うちわの種類は大まかに3つに分けられ、柄からうちわの頭の骨の部分まで1本作りの中国月扇、頭の部分とそこに差し込む柄の部分が別に作られる朝鮮団扇、大きな葉を利用して作られる南方系葉扇があります。『京うちわ』は朝鮮団扇の流れを組んでおり、この”差し柄”の構造が大きな特徴の一つとなっています。また、阿以波さんが創業をはじめた元禄時代には木版の技術が発達し多彩刷りの役者絵などが登場し、団扇が1つのお洒落アイテムになり大変流行しました。

糸飾りが美しい日傘

団扇のつくりには様々ありますが、この時期見ていて一番涼やかに感じるのは何といっても、透かしの入った”透かしうちわ ”です。素材の良し悪しが質感としてストレートに出てくるので良材へのこだわりは譲ることはできません。骨の場合4・5年ものの真竹で、冬の時期に伐採された下から3〜5節目までの部分しか、材料として使わないそうです。

装飾は色とりどりの和紙以外に、飾りとしての団扇には螺鈿や日本画による立体的な彩色など、上品ながらも華やかさとを持ち合わせた逸品です。

素朴な番傘と渦巻模様

見ているだけで涼やかな気分に浸ることができる『 京うちわ 』を覗いてみてはいかがですか?

地図

 季節の逸品: 阿以波『 京うちわ 』 
〒604-8113 中京区柳馬場通六角下る TEL:075-221-1460
時間:9:00〜18:00  定休日:日・祝定休(7月中は無休) 

         

投稿者 mvkyoto : 2006年07月20日 09:53

コメント

夏ですねぇ!
こんな涼しげなうちわを玄関に飾っておけば、暑い外から帰ってきても「ほっ」と一瞬で汗が引きそうですね。
「The 日本の夏!!」そんな気がして癒されます(^.^)

投稿者 ぴぃ太郎 : 2006年07月20日 16:58


コメントしてください




保存しますか?